日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

湯の児(ゆのこ)島 熊本県水俣市大迫 湯の児

熊本県水俣(みなまた)市の「湯の児(ゆのこ)」という地区にある「湯の児島」。湯の児島は一の島、二の島、三の島とにわかれます。大きさは(一の島>二の島>三の島)の順番で、一の島は一番大きな島です。一番大きな島…といっても、ぐるっと歩いて一の島を周っても15分ほどの、ほんとに小さな島です。

 

下の写真は三の島です。一の島をぐるっと半周まわると二の島へ渡る橋があり、二の島をさらにぐるっと半周まわると三の島が見えてきます。陸地側からは三の島は見えないので、急にこの景色がひらけたときは、ハッとしました。

場所:熊本県水俣市大迫 湯の児

座標値:32.237212,130.415888

 

湯の児島の後ろにひろがるのは八代海です。その向こうに見えるのは熊本県の天草(あまくさ)諸島です。天草諸島の小さな島々が八代海に浮かび、夕日の沈む景色がとても美しい場所です。

克灰袋(こくはいぶくろ) 鹿児島市独特の景色

鹿児島市内を歩いて散策して見つけた、独特の景色です。ゴミステーションに出されていた、克灰袋(こくはいぶくろ)と書かれた黄色い小さな袋です。袋のなかには、桜島から噴出された火山灰が入っています。
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鹿児島市ホームページ(克灰袋の提供)

http://www.city.kagoshima.lg.jp/kankyo/kankyo/eisei/kurashi/sekatsukankyo/kazanbai/kokuhaibukuro.html

 

中身は食べ物ではなく、カラスに突かれることもないので、袋に灰が詰められたら、適宜、出されているようです。

 

私たち家族の、鹿児島市内の滞在時間は約24時間でした。晴れて乾燥して、風の強い日であったので、特にたくさんの火山灰が街を舞っていました。

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短い滞在時間にもかかわらず、車の色がくすんでしまうほど、車の表面に灰が積もっているのがわかります。市内に住んでいる方は、灰の掃除が大変だろうな…と容易に想像ができます。
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゛灰を積極的に克服しよう゛ということで、この袋の名前が「克灰袋」となったのだそうです。※以前は「降灰袋」でした。

 

克灰袋…名前の由来(朝日新聞)

https://www.google.com/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASJD877D7JD8TIPE01S.html

鹿児島市内の田の神様 鹿児島県鹿児島市東谷山

鹿児島市内の住宅地でも、多くの田の神様を見つけることができました。田の神様の分布はこちら↓のサイト(鹿児島の田の神様)を参照させていただき、Google Map上で確認しました。

 

http://5.travel-way.net/~niemon/kagosima/tanokami/tanokami.html

 

驚いたことに、Google Map上でもすでにたくさんの田の神様が祀られる場所が登録されていました。

 

今回はそのなかから、鹿児島県鹿児島市 東谷山という地区の、田の神様を訪ねました。f:id:regenerationderhydra:20191118023842j:image

場所:鹿児島県鹿児島市東谷山2丁目

座標値:31.5329375,130.5226632

 

住宅街にある公園の北側端に、耕地整理記念碑とともに、田の神様は祀られていました。f:id:regenerationderhydra:20191118024104j:image

私の勝手なイメージでは、田の神様は、田畑の畦(あぜ)など、のどかな場所に祀られているというイメージでした。市内の田の神様は、公園の片隅や、ちょっとした緑地に祀られているのをみかけることが多かったです。f:id:regenerationderhydra:20191118024347j:image

もしかしたら、住宅地となる前は、田畑の広がる場所で、その当時からこれら田の神様は祀られていたのではないかと考えます。f:id:regenerationderhydra:20191118024541j:image

東谷山の公園の田の神様は、右手に杓子(しゃくし)、左手におにぎりのようなものを持っています。頭には…おそらく…甑簀(こしきす・シキ)をかぶっていると思われます(参照)。そして袖口や裾の長い着物を身にまとっているようです。

 

庚申塔とは異なり、台座や像そのものに建立年やつくった方の名などは刻まれないようです。

鹿児島県で初めて見つけた田の神様 鹿児島県垂水市牛根麓

鹿児島県で見つけた、初めての「田の神様」です。この記事を書いている時点で、4基の田の神様を見つけることができました。それぞれ、異なる姿形をしていましたが、どうも、そのどれもが着物らしきものを着て、頭にほっかぶりか、傘を乗っけている姿が彫刻されているようです。

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場所:鹿児島県垂水市牛根麓

座標値:31.5582604,130.7448772

 

垂水市牛根麓の田の神様は、道の駅たるみずの真ん前、そば屋さんの駐車場内に祀られていました。
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田の神の石像が九州地方南部の薩摩、大隅、日向の一部(都城周辺)に限って分布することは注目に値する。ここでは、集落ごとに杓子やすりこぎを持ったタノカンサァ(田の神さま)と称する石像を田の岸にまつる風習がみられる(参照

退避壕(たいひごう) 鹿児島県鹿児島市黒神町

鹿児島県 桜島をグルッと一周する道路である「桜島港-黒神線」や「国道224号線」を車で走っていると、頻繁に「退避壕(たいひごう)」を目にします。火山活動が活発な桜島独特の風景です。

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場所:鹿児島県鹿児島市黒神町

座標値:31.5845089,130.7064258

 

火山活動が身近ではない私にとって、ときどき、多量の黒煙をあげる桜島南岳は驚異の対象です。桜島滞在時間はわずか4時間ほどでしたが、その間も3〜4度、下の写真のような多量の噴煙があがりました。

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アコウの気根 鹿児島県鹿児島市黒神町

鹿児島県 桜島の黒神地区。黒神埋没鳥居ちかくに生えていたアコウ(イチジクの仲間)の木の写真です。気根と呼ばれる根っこがとても特徴的。まるで人工的に作られた、工場の電気配線のようです。

 

「紀伊半島、山口県、四国南部、九州、南西諸島などの温暖な地方に自生」(参照)するそうですが、わたしはアコウを見たのは初めてです。

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場所:鹿児島県鹿児島市黒神町

座標値:31.5845597,130.7062336

灰に埋もれた鳥居 鹿児島県鹿児島市黒神町

鹿児島県の桜島で「黒神埋没鳥居」を見てきました。「黒神」というのは桜島の東部に位置する町名です。
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この黒神地区では桜島の大正時代の噴火時に、1日だけで軽石や火山灰に埋もれてしまった鳥居があります。その写真がこちらです↓ 
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もともと高さ3mの鳥居が、頭の部分、約1mだけが顔をのぞかせています。

 

場所:鹿児島県鹿児島市黒神町

座標値:31.5845629,130.7062843

 

桜島へ初めて訪れました。島中あちこち、火山灰がうっすらと積もっています。樹々の葉にも灰は積もっているので、本来なら緑の映える山が、どこかくすんで見えてしまいます。鹿児島独特の風景です。