日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

宝満宮の境内にまつられる八基の庚申塔群 福岡県飯塚市相田

福岡県飯塚市、相田(あいだ)の上相田という地区に宝満宮が鎮座しています。宝満宮の境内に八基の庚申塔群をみつけることができました。その内、三基のものは文字がもう見えなくなっていましたが、おそらく庚申塔であるとしてご紹介します。

宝満宮の南西に上相田公民館がありましたので、その敷地内に駐車させていただきました。宝満宮の参道両脇に庚申塔群が祀られていました。参道の右側に七基の庚申塔が、そして左側に一基の庚申塔がみられます。

場所:福岡県飯塚市相田

座標値:33.667161,130.651638

 

庚申塔の数が多いので、おおよその座標値を一箇所だけ記載しています。

 

参道右側の庚申塔、七基です。一番古いものでは元文五年の造立ということが陰刻されています。元文五年は西暦1740年、干支は庚申(かのえさる)です。

 

参道左側の庚申塔、一基です↓

「奉請 庚申奠天」と刻まれています。「奉請」は「ぶじょう」とか「ほうぜい」と読むようです参照

「奉請 庚申奠天(ぶじょうこうしんそんてん)」の文字の右側には、造立年が刻まれているようですが、読み取れません。部分的に「旦」に似た文字や「享」のような文字が見えます。「四」という漢数字も見えます。江戸期にこのような文字をもつ元号はないか調べたところ、貞享(じょうきょう)という文字がひとつみあたりました。貞享は五年まであり、貞享四年は西暦1687年、干支は丁卯(ひのとう)です。