福岡県の糟屋郡と宮若市との境にある猫峠(標高447.5m)。猫峠の西側2.6㎞ほど離れた場所には犬鳴峠があります。
場所:福岡県宮若市縁山畑、糟屋郡篠栗町大字萩尾
座標値:33.663106,130.570624
糟屋郡篠栗町にある呑山観音寺へ参拝に行く際に猫峠を通り、そこに以下の写真のような石塔が祀られていました。
おそらく昔の石塔が↑上の写真だったのが、近年↓下の写真の石塔が造られたのでしょう。
犬鳴峠の名前の由来は、以下の伝承によるものと聞いています。
犬鳴山で猟師が犬を連れて猟をしていた。犬が激しく鳴き続けるので獲物がとれぬと、この犬を鉄砲で撃ったそうな。ふと見上げると1丈5、6尺(約5m)程の大蛇が姿をあらわした。犬が鳴いて危険を知らせたものを、誤って撃ったことに猟師は後悔した。猟師は鉄砲を捨ててお坊さんになり、この山に犬の塔を立てたそうな。それから犬鳴という(参照)。
しかし猫峠にはそのような伝承は聞いたことがありません。どうして”猫”とついたのか?調べてみたところ、とても詳しくその由来を紹介してくれているサイトがありました。(萩尾名所案内 その1 分校から呑山方面へ 猫峠)
このサイトによると由来は以下の通り。
「ねこ」の語源は「嶺…ミネ」、「処…ココ」 これが、「ネコ」の2音へ変化。原義は「嶺…高い、処…ところ」、合わせて「高いところ」。「猫」という漢字は、「嶺処…ネコ」の当て字だということが分かりました。
図書館で地名の由来が書かれた本を見かけたので、追って調べてみたいと思います。