なかなか珍しい、線刻の恵比須様が祀られている神社です。
地図:Google マップ
唐津街道の宿場町のひとつである畦町宿(あぜまちしゅく)。この宿場町のなかに、1642年につくられた須賀神社があります。畦町宿がつくられた当初からある神社のようです。
社殿には三つの祠が祀られていて、線刻のえびす様が祀られるのは、社殿に向かって右側の祠です。いくつかの神社を合祀(ごうし)したようです。
↓こちらが線刻の恵比須様です。案内看板には事代主(ことしろぬし)が祭神と書かれていますが、恵比須様の本来の名前が事代主ということでしょうか。
調べてみると、どうもそのようで…
「えびす」という神は複数あり、イザナギ、イザナミの子である蛭子命(ひるこのみこと)か、もしくは大国主命(大黒さん)の子である事代主神(ことしろぬしかみ)とされることが多い。えびす - Wikipedia
…ウィキペディアでは「事代主は一説では恵比須様ととらえられる」という意味合いで書かれていました。「事代主=恵比須様」というふうに断言されるわけではないようですね。日本古来の神と、インド中国からの外来の神様が物語のなかでやんわりとあわさって、神様は生まれるようです。
恵比須様は海の神・商売の神。
須賀神社の恵比須様は、丸みをおびた自然石に刻まれます。その石の裏には「石工 花田彦市包清」と刻まれているそうです。