九州の屋根といわれる久住連山。今日の山上は風が強く、ガスがかかって眺望は不良でした。下山途中でガスがはれてきて、つかの間の青空がみえました。風の強い雪山がこんなに厳しいものなのかと、思い知らされました。
5時20分、牧ノ戸峠を出発。雪の中だけど、登り始めて10分ほどで汗がふきでてきます。
真っ暗なはずなのに、山道が雪で白くうかびあがります。ライトがいらないくらいですが、前に登った人たちの踏み跡を見失わないよう、小さめの光で足元を照らします。
↓まだ太陽の光が届かないのに、白い雪で夕暮れのような感じの山道です。すべてが厚い雪で覆われるので、意外と歩きやすい山道。
↓避難小屋に到着したとき(6時45分)にあたりが白んできました。ガスと風で舞い上がる雪で視界は真っ白です。
↓これから目指す久住山方向を見るけど、山頂はガスってます。これでも一時的に視界が開けたほうです。
避難小屋あたりから、まるで台風のような強風に襲われます。それまで手袋をつけていなかった手の感覚がみるみるなくなっていき、慌てて手袋をつけました。露出している顔が痛い。
↓強風で岩にもエビの尻尾がついてます。
↓こちらは標識。こちらは立派なエビの尻尾。山頂までは、普通だとあと15分くらいのところだけど、あまりの寒さで何度も引き返そうとしました。リュックの外に出していたカメラがどんどん冷えて、液晶画面のうごきがおかしくなってきたので、カメラをリュックの中へ。進むか引き返すか迷っていると、ちょっとはれたガスの合間に、山頂にいる人の姿がみえました。これに勇気づけられ、再び進むことにしました。
↓久住山山頂に到着(7時20分)。リュック内のペットボトルの水が、シャーベット状になっていました。10分ほどガスがはれないか待っていましたが、その気配はなくあえなく下山。登りのときはあまり必要がなかったアイゼンをここで装着。
下山途中、陽が昇るにつれてだんだんガスがはれてきました。
↓はれたガスの合間から青空が見えはじめます。
見通しがきいてくると、その景色の美しさに感動です。
雪山は人が少ないかと思っていましたが、かなり多くの方が登られていました。
↓9時30分。牧ノ戸峠の駐車場がみえてきました。このときには、だいぶ見晴しがよくなっていました。
今日は「朝日を撮りたい」と、欲張って早く登りすぎたようです。遅めの時間のほうが雪景色を楽しめました。でも、山登りはなかなか思い通りにならないから「次はもっといいコンディションのときに…」という感じで、また行きたい気持ちになります。