日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

西平椿公園の『アコウの木』 熊本県天草市天草町大江

場所:熊本県天草市天草町大江
座標値:32.3475711,129.9792042

 

高さ20mのアコウの根が「蔵岩」と呼ばれる巨岩を抱え込みます。こまかい根が巨岩を抱えこむ姿が大迫力です。

アコウの木 熊本県天草市天草町大江 西平椿公園

西平椿公園の『アコウの木』

この『アコウの木』がある西平椿公園駐車場ふきんからは↓下のような美しい夕景をみることができます。熊本県の天草(あまくさ)では地形の関係で、たくさんの小島が海のうえにうかんでいます。天草自体が巨大な島で、その島のまわりを下の写真のような小島がとりかこんでいるような感じです。九州なのですが、なんだか南西諸島をおとずれたような、不思議な感覚がする土地です。

ノイバラの出水 熊本県天草市本渡町本渡

早朝に山の中の農道を歩いていると、植物の葉にきれいな水玉がついているのを見つけることができました。植物はたぶん「ノイバラ」だと思います。

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被子植物門
双子葉植物綱
バラ亜綱
バラ目
バラ科
バラ亜科
バラ属

 

よぶんな水分を体から捨てるので、その水が葉先から玉となってでています。出てきたこの水を「出水」と呼びます。


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気孔とは違って水が排出される穴は水孔と呼ぶそうです。葉脈がおわる葉の縁や、葉の先っぽ、鋸歯の先端部などでみられます。


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すべての植物で出水がみられるわけではないようなので、注意深く植物を観察する必要がありそうです。

 

場所:熊本県天草市本渡町本渡
座標値:32.462283,130.1750567

被子植物は何を被(おお)っている?

こちらのクサイチゴの花期は4月〜5月で、本州から九州の山野にみられます(参照

 

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場所:福岡県宗像市上八

座標値:33.8693150,130.5386910

 

被子植物

真正双子葉類

コア真正双子葉類

バラ類 

真正バラ類

バラ目

バラ科 

バラ亜科

キイチゴ属

 

このクサイチゴも「被子植物」のなかまです。花の写真を撮っていると、この「被子植物」という名前をよく目にします。

 

それもそのはず。「被子植物」の生殖器官が「花」だからです。いま地球上に現存している陸上植物の約9割が被子植物なのだそうです。

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参照:『花と昆虫のしたたかで素敵な関係』P10。

 

被子植物の"被子"は何をおおっているので被子と名付けられたのか気になり調べてみました。被(おお)っているのは胚珠(はいしゅ)で、もっと深くつっこんだら卵細胞です。繁殖していくうえでとてもだいじな細胞です。

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これらの生殖器官が子房(しぼう)に包まれているので「被子植物」と呼ばれるのですね。

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被子植物が出現するまえは裸子植物がメインの植物で、この胚珠が子房に守られておらず、むき出しのままです。

 

裸子植物のなかまで、身近なものといえばスギなどの針葉樹、イチョウ、ソテツなどです。これらの植物は花粉を風にのせて飛ばし、むき出している胚珠に直接受粉させる戦略をとっています。だから受粉を成功させるには、けっこう大量の花粉を飛ばす必要があるのですね。

 

いっぽう、被子植物は受粉を成功させるために、動物に手伝ってもらう戦略をとりました。花粉を運んでくれる代表的な昆虫が、ハチ目(もく)、ハエ目、チョウ目、コウチュウ目の4目で、これらの4目で9割以上の受粉がおこなわれています(参照:『花と昆虫のしたたかで素敵な関係』P20)f:id:regenerationderhydra:20200320204930j:image

植物は花の蜜を昆虫に提供するかわりに、昆虫に花粉をつけさせてもらい、できるだけ遠くの雌しべに、ピンポイントで花粉を運んでもらっているのですね。

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運ばれた花粉は雌しべにくっつき、生殖のための活動が開始します。

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場所:山口県下関市豊浦町大字川棚

座標値:34.1388131,130.9385287

 

この美しい花は昆虫たちに、できるだけ多くきてもらい、花粉を運んでもらうために植物たちがつくりあげてきたもののようです。

 

被子植物は植物のなかでもとても進化した生殖のための戦略をつくりあげてきたのですね。

オニノゲシ 山口県下関市豊浦町大字川棚

きいろい花を咲かせるこのような形の花はすべてタンポポだと勘違いしていました。よくよく調べてみると、鬼野芥子(オニノゲシ)という名で、ほぼ一年中花を咲かせるいわゆる"雑草"だということがわかりました。このオニノゲシは駐車場のかたすみに他の雑草とともに咲いていました。
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場所:山口県下関市豊浦町大字川棚

座標値:34.1389493,130.9384291


被子植物門

双子葉植物綱

キク目

キク科

タンポポ亜科

ノゲシ属

オニノゲシ

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花部分を拡大するとたくさんの花びらが集まっているようにみえます。花びらにみえるこれひとつひとつが花なのですね。舌状花(ぜつじょうか)といいます。

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この図はキク科植物の特徴を模式的に描いたものです。この特徴がよくわかるのはヒマワリだと感じます。ヒマワリといったらイメージする、茶部分のまわりに黄色い花がある、あの大きな花は小さな花の集合体なのだそうです。

 

まんなかの茶部分は筒状花、まわりの黄色い花びらのようにみえる部分は舌状花です。

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オニノゲシの場合は、ヒマワリと違って舌状花だけでできています。


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この葉っぱのトゲトゲの荒々しい感じが「オニノゲシ」という名前の由来となったのでしょうね。

スノーフレーク 山口県下関市豊浦町大字川棚

さんぽしていると道ばたで見つけることができました。真っ白の花弁のさきに緑色の小さい丸がついています。とても愛らしい花です。

スノーフレーク 山口県下関市豊浦

スノーフレーク

 

ユリ目
ヒガンバナ科
スノーフレーク属

花期:3〜5月

 

場所:山口県下関市豊浦町大字川棚
座標値:34.1362891,130.9391867

ヴィオラ

庭で長いあいだ美しい花をみせてくれていました。だんだん枯れていく花が多くなってきましたが水滴をのせ、みずみずしい姿を写真におさめました。

 

水やりをしたあと花弁についた水滴 ヴィオラ

水やりをしたあと花弁についた水滴

被子植物
真正双子葉類
バラ類
キントラノオ目
スミレ科
スミレ属

 

パンジーとよく似ていますが花の直径が4cm以下をヴィオラとするそう。花期は10~11月、3~4月です。

シロツメクサ(白詰草)福岡県遠賀郡芦屋町大字山鹿

下から順に小さい花が咲いていき球形となる。茎は地面をはい、節々から根を出す。ガラス製品の緩衝材のために箱に詰められていたのが名の由来。花期は春〜秋。

 

マメ目
マメ科
シャジクソウ属
シロツメクサ

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場所:福岡県遠賀郡芦屋町大字山鹿
座標値:33.9019426,130.6641380

 

この小さな白い花が何十個も集まって、ひとつの大きな花を形づくっているんですね。

 

周囲を探してみても、シロツメクサはこの群落だけで、他には見あたりませんでした。

 

しっかり陽のあたる条件が咲くには必要なのかも知れません。