畑いっぱいに広がるレンゲの花園です。レンゲソウについてWikipediaでしらべてみると、正式な名前は「ゲンゲ(紫雲英)」とよぶそうです。はじめて知りました参照。
雨がそぼ降る夕方にとったものなので、やや暗めの写真になりました。レンゲソウは、ほうっておけば勝手にはえる草ではなく、農家のかたがわざわざ種をまいて畑でそだてる草です(参照:『雑草のはなし - 見つけ方、たのしみ方 (中公新書)』Kindle位置番号229)。
場所:福岡県北九州市若松区大字有毛
座標値:33.913687,130.695523
ここで育つレンゲソウも農家のかたによってまかれた種によって咲いているということです。どうしてレンゲソウをわざわざ畑にまく必要があるのかというと、レンゲソウが窒素肥料をつくりだしてくれるからです。
畑の肥やしを提供してくれるレンゲソウ
レンゲソウの根のこぶのなかに暮らす根粒菌が、空気中の窒素を窒素肥料にかえて、それをレンゲソウに与えます。レンゲソウは、その窒素肥料をもとにして、ぐんぐんと育ちます。そして体のなかにたくさんの窒素がふくまれるレンゲソウは、時期がくるとそのまま畑に鋤(す)きこまれます。すきこまれた葉や茎から窒素がながれだし、畑の土が肥えるというしくみです。
現代では化学肥料を畑にまくことが多くなったそうですが、この畑ではレンゲソウのパワーを利用するという昔からのやり方をつづけているようです。そのおかげで、こんなに美しい風景をたのしむことができます。