こちらの写真は、大年神社に参拝へ行った際、たまたま、道端でみつけた石仏です。
場所:福岡県遠賀郡岡垣町大字波津
座標値:33.886791,130.564611
だいぶ風化がすすみ、石表面の剥落もひどくなっています。しかし、よくよく、こちらの石仏を観察してみると、主尊の足元に、三体のなにかの姿、そしてそれらの姿の両脇に2体のなにかの姿が刻まれています。主尊には六本の腕が刻まれているようにみえます。
これらを総合して予想してみると、三猿二鶏が刻まれた一面六臂の青面金剛がきざまれた庚申塔である可能性が高いと考えます。さらに青面金剛にむかって右側に建立年である「九月廿一日」という文字らしきものがみえます。ただ、元号の部分がちょうど剥落しており、年は確認できませんでした。
福岡県内では、庚申塔の文字塔が多いために、青面金剛像が刻まれている庚申塔はめずらしいです。貴重な出会いでした。