日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

波津の集落内にまつられる青面金剛の庚申塔 福岡県遠賀郡岡垣町波津

こちらの写真は、大年神社おおとしじんじゃに参拝へ行った際、たまたま、道端でみつけた石仏です。

 

場所:福岡県遠賀郡岡垣町大字波津

座標値:33.886791,130.564611

 

だいぶ風化がすすみ、石表面の剥落もひどくなっています。しかし、よくよく、こちらの石仏を観察してみると、主尊の足元に、三体のなにかの姿、そしてそれらの姿の両脇に2体のなにかの姿が刻まれています。主尊には六本の腕が刻まれているようにみえます。

これらを総合して予想してみると、三猿二鶏さんさるにとりが刻まれた一面六臂いちめんろっぴ青面金剛しょうめんこんごうがきざまれた庚申塔こうしんとうである可能性が高いと考えます。さらに青面金剛にむかって右側に建立年である「九月廿一日にじゅういちにち」という文字らしきものがみえます。ただ、元号の部分がちょうど剥落しており、年は確認できませんでした。

福岡県内では、庚申塔の文字塔が多いために、青面金剛像が刻まれている庚申塔はめずらしいです。貴重な出会いでした。