場所:福岡県北九州市小倉北区篠崎
座標値:33.864815,130.870806
「篠崎宮」と額面にかかれた大きな鳥居のそばに、庚申塔が一基、祀られていました。
正面には「庚申尊」と刻まれています。
庚申塔の脇には、きれいな案内板がかかげられています。
猿田彦大神は天孫降臨の際、神様方の先導(道案内)をされた神様で、道案内や交通の神様として塞の神(さえのかみ)・衛神(ちまたのかみ)・岐神(くなどのかみ)等とも呼ばれ、峠・村境、分かれ道・辻などに祀られている。その多くは自然石を使って建立されており、道をさえぎって境界を守る役割のほか、道しるべとしての側面も持っている。 篠崎八幡神社では、東赤大島居横に鎮座し、参拝者の往来安全を見守っている。
「庚申尊」という文字を正面にすると、左側面に、下のような文字が刻まれているのがみえます。読み取れる箇所を書きだしてみると「文化五 辰伸夏吉日 講中」という文字がみえます。文化五年は西暦1808年です。干支は、戊辰(つちのえたつ)です。
「辰伸夏吉日」の「伸」という文字は何をあらわしているのでしょう?見間違えか、刻んでいる文字「伸」が誤りか?「伸夏」という文字はないようです。もしかしたら「申」という文字の刻み間違えか?それにしても「辰申」だとしても、建立年の戊辰(つちのえたつ)とは異なります。この「伸」という文字については謎がのこります。
庚申塔にむかって、右側面には何も刻まれていませんでした。