大分県、国東町の鶴川という地区に地主神社があり、ここの境内に6基の庚申塔が一カ所に集められ、祀られています。今回は、庚申塔群に向かって、左から4番目の庚申塔をご紹介します。
「青面金剛尊組中□□」という文字までは、なんとか目視で確認することができます。しかし、それ以下に刻まれている文字は、ほとんど読み取ることができません。
庚申塔に向かって右側面に目をうつしてみます。
「明□二 □□□□」と刻まれていますが、もう文字のほとんどを読み取ることができません。
庚申塔に向かって左側面に目をうつしてみますと、こちらは比較的、読み取ることがたやすく「十月吉日」と確認できます。
ここで小林幸弘氏が運営されているHP「国東半島の庚申塔24019」を確認させていただきます。
庚申塔正面には「青面金剛尊 組中安全敬白」、右側面には「明和二乙酉年」、左側面には「十月吉旦」と刻まれていると紹介されています。
明和二年は西暦1765年、干支は乙酉(きのととり)です。
読み取れなかった文字部分を、答え合わせするように、確認できるのはとてもありがたいです。