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福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

JR箱崎駅の南440m地点に箱崎駅跡の石碑があるのはなぜか?

JR博多駅から門司港駅方面へすすむ場合、2駅目に箱崎駅があります。この箱崎駅の南約440m地点の高架下に、下写真のような「旧箱崎駅記念碑」が設置されています。

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旧箱崎駅記念碑は箱崎駅の南440m地点にある

場所:福岡県福岡市東区箱崎1丁目

座標値:33.614008,130.425698

 

2002年(平成14年)に、この場所から、現在の箱崎駅のある場所に駅が移動しました参照

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移転した理由が、『九州の鉄道おもしろ史(弓削信夫著)』P.121-122に紹介されています。その理由は、”箱崎駅の東側、つまり筥崎宮とは反対側にも、近年、住宅が増えたため東西両側から利用できる駅にしてほしい”との要望がふえたためです。

2002年時点では、箱崎駅の東西には住宅がふえたのですが、それ以前の時代ではどのような環境だったのでしょう?

 

1926年(大正15年)の地図をみてみます。旧箱崎駅は、西に鎮座する筥崎宮(はこざきぐう)から数十mしか離れていない、いわば「筥崎宮専用駅」という感じでした。

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駅の東側には田んぼがひろがっていた

旧箱崎駅の西側には、筥崎宮をはじめ、たくさんの住宅がひしめいていることがわかります。いっぽうで、駅の東側には須恵(すえ)川がながれ、川の周辺には田園がひろがっています。

 

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話がすこし外れますが、箱崎駅の東約11㎞いった場所に「篠栗(ささぐり)」という地区があります。ここ篠栗では、すくなくとも明治時代には、篠栗炭坑や高田炭坑など数か所炭坑があり、たくさんの石炭が産出していました。

 

ほりだされた石炭を門司港までの移動効率化のためには、鉄道を利用することが必要と考えられたようです。

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篠栗⇒箱崎⇒門司港の経路で石炭をはこびたい

https://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=33.604076&lng=130.441446&zoom=14&dataset=fukuoka&age=0&screen=1&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2

 

上の今昔マップをご覧いただくと、篠栗からいったん博多方面に石炭を移動させ、当時開通していた九州鉄道にのせれば、機関車で門司港へと石炭がはこべるということがわかります。

 

篠栗から最寄りの駅が「旧箱崎駅」だったので、この駅から「篠栗」まで鉄道をのばそうとかんがえました。しかし、ここで問題がおきました。旧箱崎駅は須恵川のすぐそばに建設されていました。梅雨時など大雨になったとき氾濫した須恵川の影響で汽車の運行に影響がでてくる可能性があるのです。

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旧箱崎駅は須恵川のすぐそばにあった

そこで鉄道会社は、旧箱崎駅の位置をずらして、篠栗方面への鉄道を敷こうと考えたわけです。しかし箱崎の地元民からは猛反対の声があがり駅の位置をずらすということはできませんでした。どうして反対の声があがったかというと、旧箱崎駅は筥崎宮からとても近く、「筥崎宮専用駅」という機能がうしなわれてしまうことが危惧されたからです。

 

こまった鉄道会社は、篠栗方面へのばす鉄道を、「吉塚」という新しい駅からのばすことにしました。1904年(明治37年)のことです。1926年(大正15年)の地図では、すでに吉塚駅が存在し、そこから篠栗方面へ鉄道がのびていることが確認できます。

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吉塚駅と篠栗線

この駅位置関係は2002年までつづきました。結局、旧箱崎駅はその位置では駅利用に不便だということになり、2002年(平成14年)に、約440m北側の現在の位置に移動しました。

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駅は約440m北へ移動した

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まとめとして、2021年現在の箱崎駅、博多駅、篠栗駅、そして吉塚駅の位置関係を下図にあらわしてみます。

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2021年現在の駅位置関係

旧箱崎駅の石碑にかんする歴史をしらべてみると、篠栗にもむかしは炭坑があったという新しい発見ができました。篠栗の炭坑で、現在もその痕跡がのこっていないか調べる余地がでてきました。