『筑豊の近代化遺産(筑豊近代遺産研究会編)』P.55に、福岡県田川郡香春町にある”第二金辺橋梁”という石造りの橋梁(きょうりょう)が紹介されています。この橋梁は日田彦山線のいちぶで、金辺川(きべがわ)を線路がわたる箇所に設置されています。
場所:福岡県田川郡香春町鏡山
座標値:33.6842900,130.8533642
第二金辺橋梁が完成したのは1915年(大正4年)で、大正時代におもに使用された石材で橋の土台がつくられています。
異様なほど、どっしりとした土台で、この立派さをみるとまるでお城の石垣のようです。
単線にしてはあまりにも橋梁部分の幅がひろすぎる感じがします。それもそのはず。建設された当初は、もっと線路を設置するだろうという予想がされ、それにむけての幅広な橋梁を建設していました。しかし、その先行投資もむなしく、結局、線路の複線化はおこなわれませんでした。
「第二金辺橋梁」の別名は「六〇尺」です。60尺は約18mで、川から鉄橋までの高さを指すといいます。
建設当時の最新技術をあつめて造られた橋梁です。