『鉄歩の達人-廃線探索 日本セメント香春工場専用線-』というホームページを拝見し、この廃線跡がどんな感じでのこっているのか見てみたく、現地をおとずれてみました。
日本セメント香春工場専用線は、福岡県田川郡香春(かわら)町にあります。下の写真に、その廃線のおおまかな跡を赤破線でしめしてみました。
写真の一番北側、赤破線がはじまる場所に、現在もはっきりと線路がはしっていたと思われる痕跡がのこっています。衛星写真でみてみます↓ 線路こそのこっていませんが、2本の線路のあとらしきものが地面にのこっています。
①の地点から南北をながめた写真が↓下です。日本セメント香春工場は、香春太平洋セメントから、麻生セメント株式会社に運営が移行されているようです参照。線路がとおっていた道は、現在は↓このようにフェンスで仕切りができています。
南側へとのびていた線路跡は、現在は道路となっています。
①地点の座標値:33.662053,130.838739
線路跡は勾金(まがりかね)神社の前をとおり、御祓川(みそぎがわ)をわたって川沿いに西側へとのびています。
↓勾金神社前あたりから、北側をながめた写真(地点②)です。線路跡である道路がまっすぐセメント工場へとのびているのがわかります。そして、セメント工場のむこうがわに、セメントの原料となる石灰岩をとる香春岳がみえています。
御祓川をわたる線路は鉄橋であったと考えられ、その痕跡がないかしらべてみました(地点③)↓
鉄橋の跡であるかはわかりませんが、それらしきものが川岸の堤防にのこっていました。この鉄製の建造部品がのこっている堤防部分は、周辺の堤防のつくり(石垣)とは違う、つくり(ブロック型の石積み)となっていました。
次の写真は地点④で西側をむいてとったものです↓ 写真の一番右側にセイタカアワダチソウが繁茂する荒れ地があります。ここがむかし線路がとおっていた場所です。
その荒れ地には「売却地」の看板がたっていて、連絡先は「九州旅客鉄道」の文字がみえます。この荒れ地は西側へずっと細長くのびています。この線路跡がどこまでつづいていて、その先に何があったのか、手元に詳しい資料がないため不明です。
次回の記事も、日本セメント香春工場専用線跡を、もうすこしだけご紹介したいと思います。