福岡県北九州市小倉南区の中貫本町に、荘八幡神社がまつられています。その神社境内に、パックリと半分にわれた巨大な岩が鎮座しています。「鈴石(すずいわ)」とよばれています。”石”とかいて”いわ”と呼ぶのですね。
場所:福岡県北九州市小倉南区中貫本町
座標値:33.811087,130.931811
この岩には、不老長寿の功徳がある、石長比売(いわながひめ)とよばれる神さまが宿るといわれています。鈴石の前にたてられている案内板には…
・夫婦円満
・安産
・商売繁昌
・家内安全
・願望成就
…のご利益があると書かれています。
割れ目を境に、いっぽうが「陽石(男石)」、もういっぽうが「陰石(女石)」と呼ばれます参照。
この巨大な岩が、きれいに割れているのをみると、近い場所にある「帝踏石(たいとうせき)」を思い出します。参照:帝踏石(たいとうせき) 福岡県北九州市小倉南区朽網西 - 日々の”楽しい”をみつけるブログ
巨大な岩が、こんなにもきれいに割れてしまっているのは、なにかの理由があるのでしょうか?どうも、火山の噴火によって噴出された花崗岩(かこうがん)というものが関連しているようです。
花崗岩は噴出され冷えて固まる際、その体積が小さくなります。体積が小さくなるときに、岩がパキッとわれてしまうそうです参照。
北九州の小倉南区あたりには、約9万年前の火山活動によりのこされた花崗岩がみられるようで、「鈴石」と「帝踏石」はその典型例です。