以前、山口県下関市へいった際、県道260号線沿いに庚申塔がまつられているのをみつけることができました。
場所:山口県下関市菊川町(大字)吉賀
座標値:34.123117,131.009852
山口県でまつられる庚申塔はとてもシンプルな形状で、「庚申」とか「庚申塔」と刻まれた文字塔がメインのようです。そして庚申塔には今回の写真のような巨大なしめ縄がかけられていることが多いようです。
今回みつけた庚申塔は、田園がひろがるのどかな農村地域に祀られていました。畑の一画にちょっとした広場があり、庚申塔はそこにあります。庚申塔自体には建立年月などの銘はきざまれていませんでした。しかし、庚申塔の右隣りにある石塔(上の写真)にはなにやらたくさんの文字が刻まれており、庚申塔についての説明板なのではないかという想像がわいてきます。
文字のほとんどがみえづらくなっていますが、部分部分に読める文字があります。そのなかに「明治十三年四月廿一日」という文字がみえます。明治十三年は西暦1880年。もしこれが庚申塔の建立年月をあらわすものならば、「1880年4月21日」に庚申塔がたてられたものと予想されます。