福岡県宗像市にある「さつき松原」という、【幅1km 長さ5.5km】にわたって続く松原があります。ここに2020年3月14日時点で、ムラサキ色の美しい花畑ができていました。
場所:福岡県宗像市上八
座標値:33.869669,130.527449
花弁が4枚で、茎の先につぼみが群れをなすようについており、菜の花のようなかたちで花を咲かせています。小さなムラサキ色の花が、茎の先にぽつぽつと咲いているので、まるで線香花火のような感じです。茎の先端に多くの花が咲いているのですが、茎の途中でも枝分かれし、ここからも花が数輪さいています。
花の名前を「花弁4枚 紫色」などのキーワードでしらべてみても、なかなかこれっぽい花はみつかりません。Google 画像検索で花の画像を直接アップロードして検索してみるのですが、これでもまたしっくりくるものがヒットしません。
そこで、やっぱり頼りはスマホアプリの「グーグルレンズ」です。グーグルレンズで検索してみると、でてきました。「オオアラセイトウ」という花の名前です。グーグルレンズは、風が強い場所などで撮った植物がブレた状態の写真では、正確に認識できないようなので注意が必要です。
門 : 被子植物門
綱 : 双子葉植物綱
目 : アブラナ目
科 : アブラナ科
属 : オオアラセイトウ属
種 : オオアラセイトウ
オオアラセイトウ特徴を整理してみると以下のようになります。Wikipedia-オオアラセイトウ
・根生葉と茎下部の葉は羽状深裂している
【根生葉(こんせいよう)】地上茎の基部についた葉のこと
【羽状深裂(うじょうしんれつ)】深くきれこみが入っている
→つまり地下茎についた葉っぱはギザギザになっている
・薄紫色の花弁には細い紋様がある
・花弁は4枚が十字状に付く
・長さは各1-2cm程度
・2月頃から成長を始め、3月から5月にかけて開花
・群生して開花する様はなかなか美しい
・種子からはアブラナと同様に油を採取することもある
オオアラセイトウの見かけはなんとなく「アブラナ(菜の花)」っぽいなと感じます。調べてみると、やっぱりアブラナの仲間ということがわかりました。背はひくいけれど紫色の菜の花ですね。
座標値【33.869616,130.527173】の地点では、ちょっとした丘陵の斜面にオオアラセイトウの群落ができています。この丘の向こう側には玄界灘がひろがっています。
さつき松原内の、オオアラセイトウの群落には、座標値【33.871746,130.528019】地点の無料駐車場からが近いです。松原内に駐車場から群落まで遊歩道があります。