福岡県朝倉郡にある志波(しわ)宝満宮の本殿裏側に庚申塔を見つけることができました。そもそも、この志波宝満宮へ行こうと思ったのが、お宮を取り囲む杜が天然記念物に指定されているためでした。
場所:福岡県朝倉郡杷木志波
座標値:33.363163,130.770949
庚申塔は四角柱のシンプルな形のもので、庚申塔に向かって右側面に「寛政十戊午十一月吉日」と刻まれており、西暦1798年の11月に、この庚申塔が建てられたことがわかります。
周囲の境内環境に目を向けてみます。大きな岩がゴロゴロと転がっており、この大きな岩をうまく利用して、お宮が建てられています。
境内を取り囲む杜には…暖地性の植物が生い茂っており、ここを北限とする貴重な種類もある…ということです(参照:朝倉市ホームページ 志波宝満宮社叢)。そのために、この杜自体が、福岡県の天然記念物に指定されています。
このお宮があるのが標高43mほど。お宮から西へ100mほどの場所に流れる筑後川の標高が約28m。その差は15mほど。
筑後川から急な階段を何段も上りつめた場所に、志波宝満宮境内があります。小高い岩山の上に建てられたお宮という感じです。