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福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

70体以上の石仏が刻まれる仏塔 大分県武蔵町麻田

国東半島の石造美術 (酒井冨蔵著)』を拝読していると、P132に「石塔」という項目で、地蔵菩薩が多数刻まれた巨大な石塔が、大分県国東市の報恩寺境内に祀られているという情報を得ることができました。

場所:大分県国東市武蔵町麻田

座標値:33.525138,131.681042

 

この石塔は「報恩寺 六角仏塔」と呼ばれています。石塔の高さは約5mです。『国東半島の石造美術 (酒井冨蔵著)』P132で記載されている説明文のポイントを箇条書きすると以下のようになります。

 

・四国の八十八カ所霊場を勧請したもののひとつ

・この塔を通じて四国を遥拝する

・遥拝することで四国を巡拝したことと同義をもつ

 

国東半島を巡っていると、各所に弘法大師をかたどった石仏や、弘法大師の伝承が残る場所にであうことが、たびたびあります。この六角仏塔もそのうちのひとつと考えられます。

この石塔は6角形で、塔身部分の各面は6段に区画されています。ひとつひとつの区画に、弘法大師像が2体ずつ刻まれています↑

 

6角のうちの1角の最上部の窪みに、1体だけ独立した石仏が納められいます。この石仏の両側には、たくさんの文字が刻まれており、お経が刻まれているのではいかと想像されます。

塔身の下には、反花(かえりばな)があり、その下に寄付した方々の名前と、寄付した金額が刻まれています↓

返花の下に、寄付者の刻まれた土台、さらにその下には基礎があります↓ 基礎は大きな自然石をいくつも積み重ねています。その基礎には苔がびっしりとついています。

 

↓もういちど、仏塔から離れて全体を眺めてみます。塔身の上部には、笠が乗り、笠の上には相輪が乗っています。

相輪の起源は仏塔を日光や雨から守るための傘であり、インドは気候が高温のため、釈迦を暑さから守るために、このような傘をつけたといわれています(参照)。

 

「報恩寺 六角仏塔」が祀られる報恩寺の山門↓ 

報恩寺の周囲には田んぼが広がり、報恩寺の南東130mほどのところに「報恩寺公園」があります。公園やお寺用の広い駐車場があるので車を停める場所に困ることはありませんでした。