『北九州市史 民俗』のP593に、「不動信仰」という項目があり、八幡西区にある聖福寺のことについて記載がされていました。それによると…
八幡西区上香月一丁目の聖福寺は伝教大師が開創した古寺で、その裏山を白岩山といいい、いくつもの横穴があり、中腹の横穴には仏像が安置されている。岩洞の上には不動明王がまつられて鎖を伝って上り下りができ、今でも参拝者が絶えない。
…とあります。”聖福寺”というお寺が八幡西区に今でも残っているのか、Google mapで調べたところ健在でした。
場所:福岡県北九州市八幡西区上香月
座標値:33.803976,130.739255
北九州市史の解説どおり、本堂の裏側が岩山となっており、そこの岩壁にたくさんの岩窟が確認できました。そして岩窟にはたくさんの石仏が祀られていました。
岩窟は四角形になっており、自然の洞窟ではなく、人為的に掘られた穴のようです。何体もの石仏が祀られているのは、むかしから参拝者がこの場所になんらかの想いをもって石仏を祀りにこられたからだと考えられます。
岩壁の上方には、着色された不動明王様が祀られていました。
不動明王像は、おそらく、2体ほど祀られており、そのうち1体のある場所へは↓下のように石段が続き、手すり代わりのロープがはられていました。