福岡県の鞍手郡と宮若市にまたがる標高338.9mの六ヶ岳(むつがたけ)。その六ヶ岳のふもとに妙見社(みょうけんしゃ)があります。
場所:福岡県鞍手郡鞍手町長谷
座標値:33.755115,130.681138
古代中国では北極星が天の神様とみなされ、その考え方が仏教とあわさり、北極星と菩薩がくみあわされるようになりました。
妙見という言葉は「善悪や真理をよく見通すもの」という意味があり、この言葉が天測航行などで道標となる北極星とつながったものと考えられます(参照:妙見菩薩 - Wikipedia)
六ヶ岳のふもとにあるこの妙見社は、もともとは北極星をあがめる場所であったのでしょうが、おそらく六ヶ岳自体をご神体とし、六ヶ岳を拝むために、この場所に祠が建てられたと想像します。
小川をはさんで、この社と反対岸には、祠を拝むための建物が建てられています。しかし社は建てられていません。社をもたず、自然を崇拝するための原始的な祈りの場がここにはあります。