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福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

九州で二番目にホームまでの階段数が多い大行司駅(だいぎょうじえき) 福岡県朝倉郡宝珠山

九州の鉄道おもしろ史を読みながら、福岡県の鉄道に関わる歴史をたどっています。今回の記事は、日田彦山(ひたひこさん)線の駅のひとつである大行司(だいぎょうじ)駅へ行ったことと、この駅について調べたことを書いてみます。

 

場所:福岡県朝倉郡東峰村宝珠山

座標値: 33.397048,130.874721 

 この駅の存在を知ったのは、九州の鉄道おもしろ史のP408-409(『ホームまでの階段数が九州で一番多い筑前山手駅』)に大行司駅のことが書かれていたためです。九州で一番階段数の多い筑前山手駅は、ビル型の駅舎に階段が設置されていました。

 

一方で大行司駅のほうは、山の斜面に階段が設置されていて、その段数は71段です。実際、現地にいってみてのぼったところ、「あれ、思っていたほど圧倒されるような段数じゃないな」という第一印象を持ちました。たしかに改札口からホームまでの段数は多いのですが、直方(のおがた)駅【直方市山部】や折尾駅【北九州市八幡西区】など、他にも同段数くらいの駅があるかも…と感じました。「九州で第二位の階段数」というイメージが強すぎたのかもしれません。

以前は階段の前に駅舎(1946年;昭和21年開業)が建てられていたのですが、2017年7月5日の九州北部豪雨の被害により駅舎が崩れてしまいました(参照:福岡)豪雨被災の大行司駅 東峰村が復元へ 新年度:朝日新聞デジタル)。2019年6月時点では、駅舎があった場所は更地となっていました。そして、更地の横にある斜面にはブルーシートがかけられていました。おそらく、この斜面が土砂崩れをおこし、駅舎をつぶしてしまったのでしょう。

 

↓こちらは大行司駅のホームを撮った写真です。2017年以降、大行司駅をふくむ添田駅~夜明駅区間は、鉄道の運行が休止中。線路にもちらほらと雑草が見え始めています。

大行司駅 - Wikipediaで、この大行司駅は”彦山駅 - 夜明駅間で列車交換が可能な唯一の駅となっている”と紹介されています。”列車交換が可能な唯一の駅”とは、どういうことなのでしょう?

 

日田彦山線は通常単線なのですが、大行司駅だけで↓この写真のように線路が2本となります。つまりこの場所で列車が離合できるのですね。よくよく調べてみると、1985年(昭和60年)時点では、すべての列車がこの駅には停車していたようで、他駅と比較して利用者が比較的多かったことが想像されます。

この駅がある場所は宝珠山(ほうしゅやま)という地区なのですが、この地区には昔、宝珠山炭坑があり、1963年(昭和38年)の閉山まで炭坑に関連する人々が利用していたと考えられます(参照)。そのかたたちのなかには、俳優の高倉健もおられました(参照:大行司駅|ゆっくりのんびり日田彦山線(ひたひこさんせん)

大行司駅のホームから宝珠山の町を眺めます↓ 私は、宝珠山の町を通ることがたびたびあるのですが、山のふもとの決して利便性の高い場所ではないのに、このような立派な町があるのが、以前から不思議でした。よくよく調べてみると、この町も炭坑関連の産業で、むかし栄えた町であることがわかってきて、合点がいきました。