福岡県の鞍手郡と宮若市に、六ヶ岳(むつがたけ)という山がまたがります。六ヶ岳の高さは338.9mと、決して高い山ではないのですが、↓ご覧のように、山頂からはとても美しい景色を楽しむことができます。
場所:福岡県宮若市龍徳
座標値:33.747919,130.681276
この写真は2019年5月12日(日)の、朝6時半ごろに撮ったものです。直方の街に靄(もや)がかかっています。さらにその向こう側に標高901mの福智山(ふくちやま)がそびえます。今の時期、6時半にもなると朝日はずいぶん高くのぼっています。福智山の左側から朝日が差し、靄のかかる街を幻想的に照らします。
↓こちらの写真は、六ヶ岳山頂から南東をながめたものです。はるかかなたに、薄く英彦山(ひこさん)のシルエットが浮かんでいます。
↓こちらの写真は、六ヶ岳山頂から東南東方面をながめたものです。靄のなかに山々が折り重なるようにうがんでいます。山の間には、ちらほらと町がみえます。この靄がもう少し濃ければ、ちらほらと見える町が靄のなかに消え、大自然だけが広がっているような景色となるのでしょう。
これまで、わたしは六ヶ岳に3回登りましたが、こんな景色に出会ったのははじめてです。おそらく早朝であったことが功を奏したようです。
このような靄(もや)や霧(きり)が発生するのは、ある自然条件がそろったときなのだそうです(参照)。その条件を端的に記述すると以下のようになります。
・湿度が高い
・夜から早朝にかけて冷え込む
夜にぐんと気温が下がることで、空気中の水蒸気が水滴となり空気中にあらわれます。このような条件になりやすいのが、春や秋のようです。最近、日中は25℃を超える暑い日が続いています。一方で、まだ夜から朝にかけては、肌寒いこともあります。
たまたま2019年5月13日は、湿気の比較的多い日だったのでしょう。なんとも幻想的な景色を自然がつくってくれました。