山口県の柳井市(やないし)。余田(よた)というところに立派な白梅が咲く梅林があります。この梅林は赤子山(あかごやま:230.5m)のふもとにあたります。標高はおよそ72m。この梅林からは山間から下界をみおろすことができます。数羽のメジロがあちこちで鳴き、なんとものどかな雰囲気の場所です。
場所:山口県柳井市余田2450
もともとは室町時代からの老梅が生きていました。この老梅が第二次世界大戦後の台風で倒れてしまい、倒れた梅から四方に枝が伸び、今のようなたくさんの独立した梅の樹が成長してきたそうです。
このように四方に伸びていた枝が、地面についた部分から成長し新株となりました。この新株を「飛梅」というそうです。
今では10数株がこのような花を咲かせています。
主幹となる老梅は枯死してしまいましたが、その老梅が生きていたころ、まるで龍が臥(ふ)すような姿であったことから、臥龍梅(がりゅうばい)と呼ばれたそうです。