宗像大社の本殿から、直線距離で南南西へ約280mの場所に「高宮祭場」があります。この高宮祭場は”宗像大神が降臨したとされる神聖な場所”として伝えられています。
神社に社殿がつくられるようになったのは、奈良時代からだそうですが、ここ「高宮祭場」は奈良時代以前の形式の神社祭祀(さいし)が行なわれる、とても珍しい場所です(参照:宗像大社の高宮祭場と高宮参道について)
場所:福岡県宗像市田島 高宮祭場
神霊が自身の意思を伝えるため、人間界へ現れるとき、依りつく対象が必要とされています。その例として樹木、石、幟、柱、御幣、人間、動物などがあります(参照:コトバンク)この依りつく対象のことを、神籬(ひもろぎ)と呼ぶそうです。
宗像大社の高宮祭場では、この神籬が樹木です(参照:高宮祭場 案内板)。毎年、10月3日の高宮神奈備祭(かんなびさい)は現在も、屋外である、ここ高宮祭場でとりおこなわれます。屋外で行われるので庭上(ていじょう)祭祀と呼ばれます。
今回の訪問は、まだ夜が明けきらない時間帯だったのですが、祭場はライトアップされていました。朝の早い時間帯にもかかわらず、ぼちぼちと参拝されるかたがたが来られていました。
昼間の高宮祭場↓