久しぶりに興玉神(おきたまのかみ)が刻まれる庚申塔に出合うことができました。場所は北九州市小倉南区の志井という地区です。北九州市の史跡を紹介しているこちらのサイトを拝見し、興玉神のところへ行ってみることにしました。
http://sisekib.kitahistory.net/kokuminami-sii.html
場所:福岡県北九州市小倉南区志井
座標値:33.8020973,130.8779144
付近に駐車場がないので、近くの「志井の森公園」の駐車場に車を停めました。公園から徒歩にて約550m移動しました。Google mapで確認してみると、志井の森公園駐車場から県道257号線に一度出てから、住宅街へと再度入ってゆくルートとなります。
庚申塔は清水池のほとりにあり、上の地図をみると清水池の北側に走っている小さな道路から行けそうな感じがしますが、実際は民家の敷地内に入っていく必要がでてきます。そのため今回のようなルートをたどりました。
清水池のほとりに井戸があり、そのすぐそばに庚申塔が祀られていました。
猿田彦大神の別名である興玉神(おきたまのかみ)の名が刻まれています。
建立年月日は、庚申塔に向かって左側面に刻まれていました。「文化??月吉日」の文字をわたしは確認できましたが、??の部分は不明瞭で、何と刻まれているのか確認できませんでした。
http://sisekib.kitahistory.net/kokuminami-sii.html
上のサイトでは「文化元年六月」に建立されたことが紹介されていました。文化元年は1804年です。
庚申塔に向かって右側面には文字などは確認できませんでした。
庚申塔のそばにある井戸について説明書きがありました。それによると、小倉南区志井という地区には、清水が湧き出る井戸が4つあるそうです。そのひとつがこの井戸だということです。昔からこの4つの井戸から清水を汲み、この水で多賀神社に供える米を炊いていたのだそうです。
多賀神社がどこにあるのか調べてみると、この清水の井戸から北へ1.4㎞ほど行った場所にありました。この地図を見てみてもいくつかの溜池らしいものが確認できます。そのうちのどこかに、他の3つの清水の井戸があるのかもしれません。
今回の庚申塔も福岡県の庚申塔 - Google My Mapsに登録しています。