2003年4月に発表された新日本三大夜景のひとつには、北九州市の皿倉山からの夜景が選ばれました。その皿倉山から直線距離にして北側に6.3㎞ほどの場所に高塔山があります。
高塔山は標高124mと低いのですが、ここからもすばらしい夜景を眺めることができます。↓こちらが高塔山からの夜景です。ここからの夜景は、洞海湾に架かる若戸大橋がシンボルとなります。
↓こちらは朝の景色です。
高塔山からの眺めは、昼間も美しいです。高塔山への傾斜に沿って、昔からある住宅がひしめき合い、独特の景観をつくりあげています。
高塔山をgoogle mapの航空写真で見てみると、このような感じになります↓
高塔山のすぐ南側に洞海湾があり、高塔山の西側には石峰山をはじめとする標高の低い山々がつらなります。つらなっている山の右端にぽつんと、離れ小島のように高塔山がそびえています。
この高塔山…むかしは「高頭山」という字を書き、古地図には高頭山古城が記されているそうです(参照:おもしろ地名北九州事典P260)。
麻生氏の家臣 大場隠岐守景種が城を構えたといい、大正年間までは鬱蒼とした原生林に覆われていた。昭和6、爆弾三勇士のいた久留米工兵隊が山頂まで登山道路を3日で造った(P260)
大庭隠岐守景種は『おおば おきのかみ かげたね』と呼ぶそうです(参照)。景種(かげたね)の築いた城跡は、現在では高塔山には残っておらず、どこにどのような建設物があったのかはわかりません。
ただ、高塔山山頂にあたる、高塔山公園展望台前の広場が、おおよそお城の本丸にあたるものが建てられていたのではないでしょうか?
大正時代には鬱蒼とした山だったそうですが、今では駐車場も整備された綺麗な山になっています。アジサイがたくさん植えられて、北九州市のアジサイの名所ともなっています。
今回 参照した書籍