まだ行ったことがない北九州市の祭り「起業祭」。正式の名称は「まつり起業祭 八幡」と呼ぶそうです。北九州市では毎年11月、この「起業祭」が開催されます。
開催される時期は、毎年11月初めの週末三日間だそうです。2018年は11月2日(金)、3日(土)、4日(日)となります。
まつり起業祭八幡2018 | I♡ふるさと起業祭 今年は11月2(前夜祭),3,4日
場所は北九州市八幡東区。今はもう閉業してしまったスペースワールドに一番近い駅である「スペースワールド駅」から歩いて20分ほどの場所…「大谷球場」や「大谷体育館」がある場所だそう(参照)。
しっかりした住所を調べてみると、大谷球場が…福岡県北九州市八幡東区大谷1丁目。でも毎年来場者が60数万人なんだそうです(参照)。駐車場はもちろんないので、バス・電車で行くしかなさそうです。
この起業祭はもともと、どのような経緯ではじまったのでしょう?
北九州市50年の物語を読んでいると、P68「1985.11 起業祭、市民の祭りで再出発」という項で、紹介されていました。
もともとは1901年に八幡製鉄所が操業を開始した年から、八幡製鉄所の祭りとして製鉄所主催で始まったのだそうです。だから、製鉄所が作業を開始した11月18日を基準として、前後3日間の祭りだったんだそうです。
構内が市民に開放され、露店が路上に並んだ。九州各地から社員の家族が訪れ、職場の祭りを一緒に楽しんだ(北九州市50年の物語 P68)
この当時、八幡製鉄所のあった八幡と戸畑の小中学校は、11月18日には全校休みとなったそうです。
しかし、1963年に北九州市が成立(小倉、戸畑、若松、八幡、門司の5市が合併)すると、八幡製鉄所があった八幡、戸畑の小中学校だけが、11月18日に休みとすることができなくなりました。
さらに1970年に八幡製鉄と富士製鉄が合併し、新日鉄となることで、それまで家族的なつながりだった八幡製鉄所の職員は、合理化を余儀なくされたそうです(P70)
1985年、これまでの八幡製鉄主催の「起業祭」は、”市民による祭り”へと形が変わり、名称も「まつり起業祭八幡」となったそうです。このとき…つまり1985年から、11月の一番はじめの週末3日間が、祭りの開催日と変わったようです。
といっても「まつり起業祭八幡」という名は、私個人はあまり聞くことはなく、いまでも「起業祭」という名称で親しまれているように感じます。
これまで私は、「起業祭」はなんとなく「八幡製鉄所の祭り」とだけのぼんやりとした認識でしたが、こういう経緯をたどってきたことがわかりました。北九州市民のための祭りへと変化してきたのですね。
人の多い場所は苦手ですが、一度は行ってみたい北九州の祭りです。