大分県宇佐市の院内(いんない)町には75基もの石橋があります。こちらの石橋は、その石橋のなかのひとつである落合橋です。棚田の美しい滝貞という地区にあります。
その地区のなかでも、もうほんとに外れの場所。集落から少し離れ、山のなかへと入る細い道にかかっています。
座標値:33.361610,131.313727
そんな場所にある小さな橋なので、なんだか印象に残っていました。落合橋は滝貞川という小さな川にかかっていますが、その滝貞川に降りて、この橋を見上げるようにして撮ってみました。
写真を撮り終わり、帰ろうとしていたところ、おそらく集落に住んでいるかたなのでしょう。軽トラックの荷台に、猟で獲ったと思われるイノシシを載せて山から下りてきました。
石橋の上にコンクリートで補強が為されており、現役の石橋です。
この石橋は、後藤セキ三郎氏が築造したと伝えられ、築造年は大正6年(1917年)とも大正末期ともいわれます(参照)。1917年築造だと、もう100年も現役なのですね。