日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

どうして浮羽稲荷にはこんなにたくさんの鳥居が祀られているの? 福岡県うきは市

場所:福岡県うきは市浮羽町流川

座標値:33.323434,130.791347

ずっと以前に、”赤い鳥居がずらっと並んでいて、その先に田園風景がひろがる”この浮羽稲荷神社の写真をどこかで見て、一度いってみたいと思っていました。

 

どうしてこんなにたくさんの赤い鳥居が祀られているのでしょう?改めて考えてみると、お稲荷さまが祀られている神社には赤い鳥居がたくさんあります。

 

そもそも、どうして稲荷神社には鳥居がたくさんあるの?

伏見稲荷大社のホームページでその理由が書かれていました。

 

願い事が「通る」或いは「通った」御礼の意味から、鳥居を奉納する習慣が江戸時代以降に広がった結果です。現在は約1万基の鳥居がお山の参道全体に並んで立っています。

 

鳥居は神社を信奉するかたがたから、ひとつひとつ奉納されていたのですね。そういえば、神社には寄進者の名前と寄進額が刻まれた柵(玉垣)が、周囲をぐるっと囲っているのをよく目にします。稲荷神社の場合は、それが鳥居なのでしょう。

 

たくさんある鳥居はどうして朱色なのか?

稲荷神社の鳥居はどうして赤色なのか…の理由も同サイト(伏見稲荷大社HP)で紹介されていました。

 

・魔力に対抗する色

稲荷大神様のお力の豊穣を表す色

・昔から木材の防腐剤として使われてきた水銀(=丹)が朱色

 

…などいくつかの理由があるようです。

 

どうして”うきは市”に稲荷神社?

浮羽稲荷神社の案内板にご祭神の紹介がなされていました。それによると…

 

伏見稲荷大社 稲倉魂(うがみたま)の神

②京都松尾大社 大山咋(おおやまくい)の神

太宰府天満宮 菅原の神

 

…となっています。①稲倉魂神と②大山咋神は、調べてみるとどうも治水や農業に関わる神様のようです。

 

稲倉魂(うがみたま)の「ウカ」は穀物を表すそうです(参照)。そして大山咋(おおやまくい)の「くい」は杭のことで、大山に杭を打つ神、つまりは山の地主神であり、また、農耕(治水)を司る神なのだそう(参照)。

 

福岡県うきは市はブドウ、イチゴ、ナシ、カキ、モモなどの果物の名産地として知られています。調べてみると果物だけでなく、米はもちろん麦、花き、野菜などの栽培も盛んなのだそうです(参照)。

 

実際に今の時期(9月)うきは市を車で走ってみると、たくさんのブドウが実っており、あちこちに「これでもか」というくらい「ぶどう直売所」「ぶどう狩り」の看板を目にすることができました。

 

浮羽稲荷神社は山のなだらかな傾斜地に祀られていて、その周囲も果樹園となっています。航空写真で見てみるとこんな感じです。

おそらく稲をはじめとする農産物の栽培が盛んな土地のために、このような立派な稲荷神社も建てられたものと考えられます。そして農業を生業とされている方々からの奉納により、この場所にはたくさんの鳥居が祀られていると予想されます。

浮羽稲荷神社へは雨の降る日の訪問でしたが、神社からの展望は格別でした。