2018年8月4日、久しぶりに国東半島の庚申塔を探しにいってみました。今回の訪問場所は、国東市国見町、国東市武蔵町、国東市安岐町です。合計で三基の庚申塔に出会うことができました。
座標値:33.674553,131.552801
この庚申塔の情報はこちらのサイト「国東半島の庚申塔」を拝見させていただき得ることができました。ホームページ「国東半島の庚申塔」を運営されている小林幸弘氏に以前いただいた地図を参照しつつ、小高島の庚申塔を見つけることができました。
小高島という地区を北北西に進む道路を走っていると、右側の森のなかへとのびる小道を見つけることができます。わずかに小道のはじまりの箇所にコンクリートが残っているのを確認できます。注意深く見ないと見逃してしまいそうな小道です。
道はずいぶんと荒れており、岩がゴロゴロ。その小道に入るとすぐ左手側に目的の庚申塔がみえてきます。地形図を確認すると、道路からは、おそらく20mほど森のなかへ入った場所に庚申塔が祀られていると思います。
庚申塔とともにいくつかの石塔もいっしょに祀られていましたが、その場所の手前に鹿・イノシシを防ぐためのネットがかけられていました。このネットをくぐります。
今の時期(夏場)だと、あちこちにクモの巣がかかっているので、クモの巣が顔にかからないよう注意しながら進んでいきます。
庚申塔の右手側奥に小さな鳥居が見られました↑ 鳥居には山神社の文字。鳥居の奥には拝殿も見えました。
↓こちらが目的の庚申塔です。
紙を逆立てた青面金剛は一面六臂。一見、一面四臂のようにも見えますが、はっきり見える四本の腕のほかに、青面金剛の右肩の部分にかすかに腕のような突起と、左手に槍のようなものを持っている腕がみえるため、六臂と推察されます。
その青面金剛…左手にショケラと思われる細長いものを把持しています。そして右手に三叉戟、もう一本の上方へ掲げている左手に宝玉が確認できます。
塔は半分からぽっきりと折れてしまっていたようです。
青面金剛の両脇には二童子がひかえており、青面金剛像の足の下に三猿、二鶏が確認できます。建立年月日は確認できませんでした。
小林幸弘氏のホームページに掲載されている画像を確認すると、庚申塔は以前は山の斜面に立てかけられ、庚申塔自体に笠もない状態のようです。↓こちらは国東半島の庚申塔から引用させていただきました(画像25090)
その後、庚申塔を祀る台が設置され、笠も塔の上に乗せられ修復されたのでしょう。
↓こちらは今回撮影した庚申塔です。