山の神さま・仏さま 面白くてためになる山の神仏の話 (ヤマケイ新書)を拝読していると穂高岳という中部地方にある名山と、九州の北側に広がる玄界灘に関係性があることがわかり、なんだかうれしくなりました。
その関係性とは?
現在、奥穂高岳に鎮座する神さまが、もともとは玄界灘出身であるということ。どういうことか、同書の解説をポイントでまとめていきます。
・奥穂高岳山頂の祠に鎮座するのはホタカミノミコト
・ホタカミの親がワタツミ
・ワタツミは海の神さまで安曇氏(あずみうじ)の先祖の神さま
ちょっとわかりにくいので、ここまで図にあらわしてみます。
ここででてくる安曇氏(あずみうじ)。安曇野は穂高岳のふもとの町の名前ですが、ワタツミを信奉する安曇族が開いた土地だから安曇野とついたのだそう。その安曇族はもともと福岡県の志賀島周辺を本拠地としていました。
そしてその本拠地である志賀島には、安曇族の祖霊であるワタツミを祀る志賀島神社があります。その志賀島神社がこちら↓
以前訪れてはいましたが、穂高岳とこのような関係があるとは知りませんでした。
志賀島神社は、「海の中道」と呼ばれる県道59号線を通り、志賀島に入って右側400mほど行った場所にあります。
そんな志賀島神社境内からは、美しい玄界灘と砂州である「海の中道」を見渡すことができます。