日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

珍しい四面六臂 青面金剛の庚申塔 大分県国東市国見町竹田津 井上

国見町竹田津の「岡」という地区から「浦手」という地区へ向かう旧道沿いに今回の庚申塔は祀られていました。

 

場所:大分県国東市国見町竹田津 井上

座標値:33.6586494,131.5560913

 

石垣の上、生い茂った樹々の間に隠れるように庚申塔が祀られています。庚申塔に向かって右側に石灯籠。この石灯籠には文字が刻まれます。

「奉寄進石灯籠」「如月吉祥日氏子中」と刻まれます。

 

そして本題の庚申塔がこちら↓

一面六臂の青面金剛の主尊。右手に弓矢を持っているのとは別に、なんだか金剛杵(こんごうしょ)と思われる先が分かれた短い杖のようなものを持っています。金剛杵は煩悩を破るといわれる杵に似た法具です。

左手の彫りはとても複雑でなかなかひとつひとつを判別するのが難しい。唯一はっきりとわかるのは三叉戟です。

青面金剛の顔部分をみてみると以下のように顔が四つ確認できます↓

さらに頭の上にのっている小さな顔はさらに両面に2つの顔が両側についているようにも見えます。もしかしたら六面なのかもしれません。浸食の具合でそのようにみえるのかもしれませんので断定はできません。

 

庚申塔にむかって右側面に「奉 建立 青面金剛 皇…」と確認できます。

庚申塔に向かって左側面や裏側は草木に覆われ、目視で確認することができませんでした。そこで「国東半島の庚申塔」(小林幸弘著)と「くにさき史談 第九集」(くにさき史談会)を参照させていただきます。

 

どちらの書籍にも元禄13年(1700年)の銘が刻まれているとのことです。

 

はじめ、この庚申塔を拝見したとき、なんだか修験者がかぶる兜巾(ときん)をかぶっているようだなと思っていました。しかし詳しく見てみるとそれがひとつひとつ顔であることがわかりました。まるで千手観音のようです。

 

(追記)

側面の記銘について小林幸弘氏にご教授いただきました。「奉 建立 青面金剛 皇…」の部分について… 

奉建立青面金剛尊□二世安楽  *□は「塔」または「像」かと思われます。

 との情報をいただきました。青面金剛尊の文字の下に”二世安楽”という文字がさらに刻まれているようです。小林氏はなんと私の生まれる前にこの庚申塔を調査されていました。

 

足元も見てみます↓

 こちらもだいぶ浸食が進み、刻まれる像がわかりにくくなっています。ひとつひとつ見ていきます。

 

↓二童子

一邪鬼↓

二鶏↓

二猿?↓ もしかしたら三猿?

そして蛇が各所に見られます。私が確認できたのは四尾です。「くにさき史談 第九集」では蛇は八尾と書かれています(P20)

今回も珍しい庚申塔が見つけられました。