大分県玖珠町の庚申塔のご紹介です。太田という地区で、ほんの数件ほどの民家がある集落はずれに庚申塔が祀られていました。
地図:Google マップ
google mapの航空写真で見てみると↓こんな感じです。ほんとに山の奥深い場所にありました。
こちらが今回見つけた庚申塔です↓
正面には「申田彦大神」と刻まれ、「さる」の部分が通常刻まれている「猿」とは異なり珍しく「申」になっています。
↓塔に向かって右側面に「天明六丙午」と刻まれています。西暦になおすと1786年。
なんだか「六」の部分が「米」のようにも見えますが、これはあえて「六」の上に点々を刻んだのでしょうか、単なる傷なのでしょうか、詳細は不明です。
塔に向かって左側面にも、かすかですが文字が刻まれています。これは判読が困難です。なんとなく「五?三大」のようにも見えます。だいたいの例ではこちら側には造られた月が刻まれるので、予想できないか。干支で月を表現しているのではないか。
↑この文字の感じから↓この文字のように二通りの想像をしてみました。いったんこの想像で干支の表を参照してみましたが、意味が成立する組み合わせはありませんでした。なんだか暗号のようですね。そもそも文字の読み取り方をまちがえているのかもしれませんし、成立年の「六」のように通常の書き方とは違った書き方で文字を刻んでいるのかもしれません。何かわかったら追記したいと思います。