1271年に、妙道(みょうどう)というひとが奉納したといわれる「山野の石像群」。人々には五百羅漢といわれて親しまれています。
場所:福岡県嘉麻市山野1609
地図:Google マップ
五百羅漢とはいっても、実際には390体ほど。「筑前国続風土記」によると、昔、山野は宇佐八幡宮の神領だったので、宇佐市にある五百羅漢にならって置かれたのではないのか…と記されています。(案内看板より)
ちなみに、大分県宇佐市にある五百羅漢像はこちら↓
嘉麻市山野の案内看板に写っている写真では、これらの五百羅漢像は、屋外にさらされているようです。
いまでは、立派なお堂の中に、五百羅漢は祀られ、風雨から守られています。
お堂には、格子戸がついているものの、ガラスは張られていないので、拝観するのに邪魔にはなりません。
ここを訪れたとき、数にまずは圧倒されました。そして…それぞれの像の素朴な表情に魅せられます。
風化がすすんでいるから素朴な感じがするのか、もともとが素朴な表情なのか…
小さな仏像が多い中、ひときわ大きい二体の像が見えます。
仁王像です。まるで、羅漢像を守るようにグワッと立っています。
これら仁王像も風化が進んでいて、表情はほとんどみることはできなくなっています。
どんな気持ちで、妙道というひとは、これら石造群を彫っていったんでしょうか。