福岡県の朝倉市に、廣久葛本舗 (ひろきゅうくずほんぽ)という老舗の葛(くず)粉製造の専門店があります。ここの葛もちがおいしいという噂をききつけ、行ってみることにしました。
場所:福岡県朝倉市秋月532
地図:Google マップ
今は、もう十代目が経営されているそうで、創業が文政2年。文政2年といえば、西暦1819年。いまから…2017-1819=198…約200年前。昭和天皇が、ご即位の際に、くず粉を献上したんだそうですよ。
葛粉製造所とはいえ、店舗では「くず餅」、「くずきりぜんざい」、「くずきり」などが食べられるそうで、ぼくたち家族は、くず餅を買って帰ることにしました。
2017年5月3日に、廣久(ひろきゅう)へ15時ごろ足を運んだときは、あいにくの雷雨。でも、この悪天候が幸運でした。というのは、くず餅が残っていたからです。お店のひとから聞くところによると、雨じゃなかったら、だいたいこの時間だと、くず餅は売り切れになっているんだそう。
ぼくたちは、最後の一個を奇跡的に手に入れることができました。↓こちらが風呂敷につつまれた、くず餅(800円 税含まず)
こういったものを、購入することがあまりない僕たちにとっては、ちょっと高めに感じる価格です。
おお~、見た目からプルプル。おいしそう。
この透明感。見た目はイカの刺身のようですが、やわらかさが全然ちがいます。箸で持ち上げても、自分の重みでちぎれてしまうほど、やわらかい。
同じ箱に同封されている黒蜜につけて、さらにきな粉にまぶして食べると、口のなかでトロトロ、甘味が広がりますよ。個人的には、黒蜜にくず餅をつけたあと、きな粉をしっかりと直接ふりかけて、まぶしたほうが、よりおいしさが増す感じがしました。
この高級感は、自分用というよりも、おみやげ用として買うのが、ぼくとしてはいいかな。ネット販売「廣久葛本舗 十代 高木久助」もやっているようです。