日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

庚申塔の形体分類

庚申塔についての研究は、ぼくが想像していた以上にたくさんあるようです。庚申塔の全体像をざっと把握できるような史料はないか探していたら、こんな書籍をみつけました。

この本のなかで、庚申塔の分類について書かれている項目がありました。

 

この分類は、清水長輝と石川博司によってなされた形体分類をベースにして、著者である石神裕之が、独自に再分類したものなんだそうです。こういうふうに、庚申塔全体を俯瞰できるような型があると、庚申塔を探しているときにも楽しみも増します。

 

分類を眺めていると、これまで福岡県で見つけてきた庚申塔は、「自然石型」のものがほとんどだったんだなということがわかりました。

宮地嶽神社庚申塔

 

唯一、福岡県の朝倉市でみつけた庚申塔は、おそらく「板碑型」で珍しいもの。

舟底型で、上側はアーチ型に彫り込まれています。

いや、それにしても、全国にはいろんな形の庚申塔が祀られているんだなということがわかりました。なかには五重塔みたいに、層塔とよばれるような形をとってるものもあるだな。層塔型は東京とか千葉にあるようですね。

参照:民俗の宝庫 > 庚申塔物語 > 庚申塔入門 > 庚申塔の形態