石塔や石仏、庚申塔など、各土地にある石造りの史跡を訪ねていってます。現実的な生活のなんの足しにもなりませんが、心なごむ、ちょっとした趣味です。
こういった史跡を、たいせつに保存されている地域の人たちは、概して心やさしい方々と感じます。先祖の残したものや、民俗を大切にするってことは、たぶん、気持ちに余裕がなければそんなことはできないんでしょう。そんな、民俗の一端にふれるのは、楽しいものです。
北九州市戸畑区にある金比羅山。ここに国境石(こっきょういし)という、北九州市のど真ん中なのに、不思議な名前の石があると聞き、探しにきました。国境石については、また別の機会に写真をアップしてみたいと思います。
今回は庚申塔について。ここ金比羅山でも、おもいがけず庚申塔をみつけることができました。
金比羅山周囲は、まとめて「中央公園」と呼ばれているようです。金比羅池周囲、金比羅山の遊歩道ともに、たくさん、ウォーキング、ランニングをされているひとがいました。
そんな、運動をする方々が駐車しているのか、金比羅山中腹あたりの無料駐車場にはたくさんの車が停まっていました。駐車場に車を停めて、金比羅池方向へ、国境石を探しに下ろうとすると、すぐ南側に金比羅神社参道の鳥居がみえてきます。
この鳥居のすぐそばに「猿田彦大神」と刻まれた、庚申塔が祀られていました。しっかりと、榊(さかき)が祀られています。
庚申塔側面や裏側には、造られた年月日などは刻まれていませんでした。集落に祀られて、集落に害悪が来ないようにする守護神としての庚申塔ではなくて、金比羅神社への道しるべとしての庚申塔なんでしょうか。