福岡県鞍手郡にある中山不動尊にいってみました。ここに「身代わり不動尊」と呼ばれる木製の不動明王様が祀られていて、これが国指定の重要文化財なんだそうです。参照
結論からいうと、目当ての「身代わり不動尊」はお堂の中に祀られていて、見ることはできませんでした。だけど、境内にはたくさんの不動明王様の石仏と、不動明王様の手足となる童子(どうじ)の石仏があって、これを拝観することができました。
その石仏の写真をざざっとアップしてみたいと思います。
まず↓こちらが参道入口の右側に祀られている不動明王様。
大正15年12月吉日の文字が足もとに刻まれています。
がっちりはっきりと浮き彫りされていて、爽快感が感じられますね。立派な不動明王様です。
参道の階段をのぼっていきます。
境内にはいって、すぐ左側に十三仏と子安観音がずらっと横2列になって祀られています。
なかでも不動明王像は何体かあって、さすが中山不動尊という名前の神社だけあります。細かく顔のしわまで刻まれている精巧な不動明王様もあれば、ざっくりとした形を彫りだした素朴な不動明王様も、なかにはあります。いろんな石工さんが彫ったものをこちらにひとつにまとめたように思います。
本堂へすすみますが、お堂はしまっていて、中の様子は暗くてあまりよくわかりませんでした。
本尊である「身代わり不動尊」が祀られているはずですが…鞍手町歴史民俗博物館のサイトで画像はみることができます。
平安時代後期の作と思われる本尊は、虫による被害や傷などで形が崩れており、歴史の流れを感じさせますが、力強い怒りの顔つきに堂々とした迫力があります。 中山不動尊 - 鞍手町歴史民俗博物館
本尊はあきらめるとして、本堂の裏っかわにも回ってみることにしました。
そしたら、まだまだ石仏がたくさん祀られているではありませんか。これらの石仏は、不動明王様の手足となって実務をこなしてゆく童子(どうじ)です。
↑上の不思議童子や、↓下の小光明童子 (しょうこうみょうどうじ)など、36もの童子がおられます。
どうしてかはわからないけど、こういう石仏に心ひかれるものがあって、庚申塔や石仏を探す目的で神社・仏閣を周っている日々を送っています。心惹かれる「何か」が、ぼんやりとでもいいから、いつかわかるといいなと思っています。