この橋、珍しい形をしていませんか?
この橋は、北九州市八幡東区の河内貯水池(かわちちょすいち)に架けられている鉄橋で、南河内橋(みなみかわちばし)と呼ばれます。弧を描いた鉄骨がバランスよく、ふたつ架けられています。橋の上からみた写真がこちら↓
”レンティキュラー・トラス”とよばれる構造だそうで、国の重要文化財に指定されています。それにこの橋の形は、日本では類を見ないとのことで、もう一つ”第一回選奨土木遺産”というものにも2000年に認定されました。
南河内橋がある場所は地図でいえばこのあたり。北九州の夜景が一望できる皿倉山の南側に河内貯水池があり、河内貯水池の南側に、南河内橋が架かっています。
貯水池のまわりを歩くことができる歩行道はあるけれども、車の進入は禁止されています。だから、南河内橋を渡るためには、橋の北側に350mほど歩いたところにある駐車場に車をとめて遊歩道を移動していく必要があります。
遠くから橋を眺めるためにの駐車場もありますが、実際、橋の上を渡ってみると橋の美しさがさらに感じられます。みごとに左右対称で、無骨な紅色の鉄骨がまた周囲の緑に映えて鮮やかです。
河内貯水池周囲の自然は深く美しいです。訪れたこの日は雨上がりで、雲がひくく山にかかっていました。河内貯水池の北側には皿倉山がそびえますが、その皿倉山の向こう側には北九州市の街がひろがります。そんな街がすぐ近くにあるとは思えないような景色です。
橋の長さなどの細かいデータは北九州市のHPが詳しい。
場所:福岡県北九州市八幡東区大字大蔵
現在地から”南河内橋”:Google マップ