↓こちらでご紹介した隼人という民族の霊を鎮めるために、宇佐神宮近くには百体神社という奇妙な名前の神社がたてられています。
その神社がこちら↓
とても小さな神社です。バスケットコートくらいの大きさの境内に拝殿・本殿と祠が数基。
そしてこちら↓の奇妙な像が境内入口に祀られてます。
この百体神社の西側…300mほど進むと化粧井戸がありますが、この化粧井戸の水で古表社(こひょうしゃ)【福岡県吉富町】と古要社(こようしゃ)【大分県中津市】の傀儡子(くぐつ)を洗ったそうです。
傀儡子とは木製の人形のことで、その傀儡子があわせて100体あったので「百体神社」と呼ばれるようになったそうです。
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それにしても、入口の石碑…
一見、庚申塔(こうしんとう)のようにみえますが、庚申塔に刻まれる青面金剛像とはあきらかに違う形態をしています。この石碑に関する詳しい史料が手元にないのでなんともいえません。【宇佐八幡と古代神鏡の謎 (戎光祥出版)田村圓澄 他著】には…
大陸風な風貌をした人物が刻まれている。仏教と関係の深い宇佐八幡の特色であろうか。
という記述あり。中国の人物をかたどった石碑なのでしょうか。
国宝の宇佐神宮ですが、神宮だけお参りするだけではもったいないです。時間があれば、その周囲の凶首塚古墳、化粧井戸、百体神社にまで足をのばしてみるのもいいかもしれません。↓こちらの、呉橋から西へ伸びる「勅使道」沿いにすべてありますよ。
参考にした書籍