あちこちから歓声…というか悲鳴が聞こえてきます。ここは大分県国東市にある岩倉社。10月14日、一年に一度、ここでケベス祭が行なわれます。待ちに待った祭りのひとつです。仕事が終わって、直行で車を飛ばし、祭りの時間に間に合わせました。
ケベス祭(けべすさい)は、大分県国東市国見町櫛来の岩倉社で毎年10月14日に行われる火祭り。2000年12月25日に国の選択無形民俗文化財に選択されている。
起源も由来も不明の奇祭。
岩倉社の境内に設けられた燃え盛るシダの山を守る白装束の「トウバ」と、そこに突入しようとする奇怪な面を着けた「ケベス」が争う。「ケベス」は何度も突入を試み、ついに9度目で成功して棒でシダの山をかき回し火の粉を散らすと、その後は「トウバ」も火のついたシダを持って境内を走り回り、参拝者を追い回す。この際に火の粉を浴びると無病息災になるといわれる。「トウバ」は神社の氏子である10の集落が年ごとに輪番で務め、「当場」の字が当てられる。wiki(ケベス祭)より
さすがに仕事終わりでは、最前列に場所取りもできず、人だかりの中心で行なわれる祭りの詳細を見ることはできませんでした。
この祭りの主役となるケベスをひと目みてみたかった…。でも終盤になるとトウバといわれる人たちが、境内を火を持って駆け巡ります。人垣をトウバが蹴散らし、観客に火のついたシダを投げつけます。火を投げつけられた人達は悲鳴をあげながらも、笑顔で逃げ回ります。周りで祭りが見れなかった人達も、このときはじめて何が起きているのかがわかってきます。
こういう祭りがじかに見られるのは、大分県に住んでいてよかったと思える時間です。
↓ここが舞台となる境内。祭りが終わったあとにやっと入ることができました。終了後も、参拝するためのすごい人 ヒト ひと…。