場所:大分県豊後高田市田染真木1796
大分県を巡っていると、「田園が広がる場所に、こんなすごい仏像があるの!」…と驚かされることがあります。そのうちのひとつである真木大堂(まきおおどう)。この場所には、9体の立派な木造仏が祀られています。
周囲は田園と低山に囲まれています。そこにぽつんと、上の写真のようなお堂があります。200円の拝観料を払ってお堂に入ると、ガラス張りの保管室に見事な仏様が出迎えてくれます。残念ながら館内は撮影禁止なので、そのうちの大威徳明王像のスケッチを載せます。
大威徳明王像 スケッチ↓
9体の像のなかでも、一番インパクトを受ける仏像です。大威徳明王像のなかで日本一の大きさを誇ります。
神の使いとされる水牛にまたがっています。こんなに怖い顔をしていますが、もともとは文殊菩薩様。悪鬼をこらしめるために、このような姿に変身しているといわれています。
6本の手には矛や長剣などの武器を持ち、法を守護します。顔もまた6つあり「六道」…地獄界、餓鬼界、畜生界、人間界、天上界をくまなく見渡しています。
そして、6本の足は、「六波羅蜜」…布施、自戒、忍辱、精進、禅定、智慧をおこたらずに歩き続ける決意を表しているといわれています。
真木大堂の隣には傅乗寺があり、さらにその周囲には古代公園と呼ばれる広場があります。
↓ここ古代公園は、国東半島のいろいろな石造美術が集められている場所です。
↓五輪塔
↓庚申塔(こうしんとう)
↓五輪塔
↓宝篋印塔(ほうきょういんとう)
↓国東塔(くにさきとう)
↓宝篋印塔
↓倒れないよう樹によりかかっています
↓石祠(せきし)
↓庚申塔
それぞれの石造物に、人々のなんらかの願いが込められているのでしょう。まだまだそれを知るにいたっていません。