場所:大分県国東市国東町岩戸寺
国東半島を巡り始めた2010年。今からもう5年も前になります。そのとき、ここ岩戸寺にも立ち寄って驚いたのが、茅葺屋根の講堂。その立派さにびっくり。茅葺屋根を実際にみるのはそれが初めて。
「また見たい」と思って岩戸寺に足をはこんだときには残念ながら修復工事に入っていました。茅葺屋根とともに講堂のあちらこちらが、ずいぶんと傷んでいたからだと思います。
↓こちらが当時の岩戸寺 講堂。講堂の裏側は茅の一部がずり落ちてきていました。
一度修復工事が始まると、また見たいと思っていた茅葺屋根が見られなくなりました。大分県内を、暇さえあれば巡ってきましたが、茅葺屋根をみることができるのは岩戸寺を含めて、3か所しかありませんでした。
↓修復中の講堂。この状態がずっと続いていました。修復の正確な日数はわかりませんが、2~3年かかっていたように思います。
そしてみごとに こんな美しい講堂へと変わりました。
↑木造四ツ屋根造り、国東市指定の文化財。
↓そしてこちらは、「国東塔(くにさきとう)」。岩戸寺の境内に祀られています。
国東塔は、国東半島特有の形態をもつ宝塔です。他地域の宝塔とどう違うかというと↓基礎と塔身の間に”蓮華座”というものがある点なのだそうです。
岩戸寺のものは、国東半島のなかで一番古く、昭和8年に国宝に指定されています。
紅葉の時期には、モミジと茅葺がいい雰囲気をだすのでしょうね。