場所:大分県豊後高田市加礼川635
豊後高田市の屋山の八合目に位置する長安寺。こんな山の上にお寺があるのかというほど。車でお寺の駐車場へ向かう途中からみごとな景色が広がります。
紫陽花が道の両側を飾ってくれています。
長安寺は国東半島寺院の第8番霊場。春はシャクナゲ、秋は紅葉、そして梅雨の時期にはこのようにアジサイが美しいお寺です。
アジサイの数が圧倒的なので、地元ではアジサイ寺の愛称で呼ばれています。
国東半島の仏教美術は素朴で、生活のなかに溶け込んだ形で残っています。
昔、名古屋に住んでいたとき、暇をみつけては京都や奈良まで足を運んで、お寺巡りをしていました。どことなく国東半島の雰囲気は奈良の雰囲気と似ているなと感じることがあります。
農道や山道を歩いていると、道端にお地蔵様が祀られていたり、普段の生活と近いところに石仏が祀られていたり…。飾られた美ではなく、自然の中に溶け込んだ美が、奈良と同じ雰囲気を感じさせてくれます。
国東半島を数年間まわってみて、ここの魅力は自然の美と人の営みの美がふんわりと溶け合っているところなんだと思えるようになりました。
数年まわっていると、なんども同じ場所を訪れることもありますが、時期によっても、時間によっても天気によっても、その場所の雰囲気は違ってきます。だから、国東半島巡りはまだまだ飽きそうにありません。