大分県国東市国東町成仏で展示されているアート作品≪Hundred Life Houses≫。
宮島達男氏の作で、約1万年前から人がすんで狩猟生活をしていたとされる場所に設置されています。
アート作品を見に行くと発見がある
成仏岩陰遺跡とよばれる場所で、ぼくは初めて訪れる場所です。
山道を3分ほど歩いて行くと「でん」と大きな岩が出迎えてくれます。高さ約30m、幅16m。岩壁の上のほうが↓のように突き出していて、これが屋根代わりになっていたようです。この大きな岩の近くで縄文時代の炉の遺跡や石器、獣骨などが発掘されました。
コンクリート製のハウスに、LEDデジタルカウントが入れられています。作者の宮島氏はこの作品で、現代の磨崖仏をあらわしたそうです。
LDEライトは赤、青、黄の三色。赤・黄はカウントアップ、青はカウントダウンされていました。
100個のライトハウスは、地域住民をはじめ、全国の若者や中国からの留学生の参加者を募り制作しました。ハウスには思い思いの模様が刻まれています。また、その中には参加者それぞれが設定したスピードで1から9、あるいは9から1とカウントするLEDカウンターが納められています。カウンターは0のタイミングで暗闇となります。宮島にとって0とは、死や無を意味し、そのサイクルが繰り返される様は、あたかも一人の生きる時間のようでもあり、この場で紡がれてきた命の輝きのようです。(「成仏プロジェクト」パンフレットより引用)
国東町はよく訪れる場所だったのですが、このような場所があるとは知りませんでした。芸術祭では「あっ、こんな場所もあったんだ」という発見があってうれしいです。
岩陰遺跡までは、このような道を通って行きます。帰りに後ろをふりかえりつつ撮ってみました。
うれしいのは地元の方の”おせったい”
国東半島芸術祭で、これまで4つのスポットへ行きましたが、各スポットでボランティアの方々から厚い歓迎をうけます。お茶、お菓子、漬物などがいただけたり、成仏プロジェクトなら岩陰遺跡のことなど、地元の情報なんかを聞くことができます。趣味で、個人的に国東半島を周っているだけだと得られない知識も、とても丁寧に教えていただきうれしいですね。(大分県ならではの、やさしい味の漬物がおいしいですよ!!)
↓成仏寺(じょうぶつじ)