日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

国東半島の石造美術っておもしろい 今回はユニークな狛犬(こまいぬ)を紹介

先日、佐賀県へ旅行に行きました。その際に神社へ参拝にいったのですが、狛犬がなんだか妙にひょうきんな格好をしていたので、ちょっと狛犬(こまいぬ)について調べてみました。

 

ちなみに↓これが、調べるきっかけとなった佐賀県の狛犬(場所:唐津市南城内4−66 『唐津神社』)。

立った狛犬ってなかなかめずらしいですね。立派な”いちもつ”も持っていました。

↓こちらは「吽」の方の狛犬。なんと逆立ちをしてますよ。

図書館に行って調べてみると、狛犬とひとことで言っても、そのバリエーションはたくさんあるようです。

 

国東半島の珍しい格好の狛犬を紹介

子連れ型(場所:大分県国東市国見町櫛海 山神社)

レレレのおじさん!? いいえ、ちがいます。この狛犬は「猿」を模したものだそうです。しかも子連れですよ。

別の角度から見ると、こんな感じです。子が二匹じゃれついています。

ちなみに、「吽」の像の方は↓こんな感じです。

ニコニコとしてて幸せそうな表情です。

それにしても、レレレのおじさんに似ています。

 

灯籠型(場所:大分県国東市国見町伊美 伊美別宮社)

なんで、灯籠が頭に!!? 頭がぐいっと押さえつけられてて重そう…。

でも、安心してください。「阿」の像↓をみると余裕みたいですね。不気味な薄笑いをうかべてます。

「ふふふ…重そうと思ったんだろ。余裕なんだぜ」

玉取り型(場所:大分県国東市国見町竹田津)

なんだか、毬にじゃれついている猫のようですね。伊美別宮社とはちがって、毛が巻き毛になっています。これは狛犬の中でも「獅子型」と呼ばれているそうですよ。

 

他の動物(場所:大分県豊後高田市臼野猪群山 飯牟礼神社)

猪群山の中腹にある飯牟礼(いいむれ)神社には牛が祀られてます。狛犬じゃない動物も祀られることがあるようです。天満宮にゆかりのある社で、牛が祀られるそうなので、飯牟礼神社も天満宮と関係があるのかもしれません。

 

そもそも狛犬って何?

[高麗(コマ)から来た犬の意】神社の拝殿の前に、向かい合わせて置いてある、魔よけの犬。 (新明解 国語辞典 第7版)

 

…と簡単に書かれてて、さらに、「広辞林」では上の内容に

・銅、石、木などで造られている

・昔は御帳などがうごかないよう重しとして使われた

…の2点の内容が追加されています。

 

要するに、「神聖な場所(神社や寺院)を守る守護獣」のようです。普通は下の写真(狛犬 - Wikipedia)のように「お座り」型で、左右一対となっています。

 

仁王像のように、いっぽうが口を開いた「阿」形、いっぽうが口を閉じた「吽」形となっているのが一般的だそうです。

 

その他 狛犬の型

上に紹介した型以外にも、以下のような種類があるそうです。出雲型、獅子山型、和犬型、原始型…などなど。しっかり分類された資料がみつからなかったので、これぐらいでやめておきます。

 

↓出雲型

↓角度を変えて出雲型 前足をかがめ、お尻をあげて威嚇するような格好です。

 

まとめ

これから、神社・寺院にいったときに、そこで祀られている狛犬の「型」も見てみます。